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取引に必要な費用 |
■外国為替証拠金取引に必要な費用
外国為替証拠金取引に必要なコストは「保証金」、「手数料」、「ビッド・アスク・スプレッド」の3種類になります。
■保証金
外国為替証拠金取引は、担保をもとに取引を行う取引になりますので、保証金が必要になります。保証金には「初回最低入金額」と「証拠金」があります。
「初回最低入金額」とは、取引を開始するために必要な費用になります。口座開設の条件となっている場合などもあり、その場合、入金しない限り口座を開くことができません。無料の業者も多いのですが、10万円から30万円が相場となっています。また、初回入金額に応じて、特典がつくことが多いです。
「証拠金」とは、通貨の取引を行うごとに必要となる金額です。イメージしにくいと思いますので、例で説明したいと思います。
最低入金額が10万円、証拠金が10万円という業者で取引を行うとします(今回は手数料を考慮しません。)。初回、15万円を入金しましたので、「初回最低入金額」はクリアしました。この時点で取引が可能となります。証拠金が10万円なので、10万円分の外貨を購入しました。後、5万円残っていますが、5万円分の外貨を購入することはできるでしょうか?
答えは、「NO」。 できません。なぜなら、「証拠金」が10万円という金額を満たしていないからです。
このように、入金した金額分の取引が必ずしもできるというわけではありませんので、ご注意ください。
■手数料
手数料とは売り買いの度にかかる料金になります。 現在、1000円以内というのが相場ですが、手数料が無料の外国為替証拠金取引業者もあります。
また、外国為替証拠金取引は通常の取引よりとデイトレードで手数料が異なることが多く、デイトレードの方が手数料が安い傾向にあります。
■「ビッド・アスク・スプレッド」
「ビッド・アスク・スプレッド」って何?という話になります。 「ビッド」とは外国為替証拠金取引業者の提示する買い気配値のことであり、「アスク」とは外国為替証拠金取引業者の提示する売り気配値のことです。 この、「ビッド」と「アスク」の差が「ビッド・アスク・スプレッド」になります。「ビッド」と「アスク」の差が外国為替証拠金取引業者の利益となります。 言い方を変えますと、「ビッド」と「アスク」の差が大きければ、コストが高くなり、差が少なければ、コストを低く抑えることができるという訳です。 現在、5銭程度が相場となっています。
よって、コストを比べる場合には、手数料だけを比較するのではなく、「手数料」と「ビッド・アスク・スプレッド」合わせた金額を比べればよいのです。
■つい陥ってしまう盲点
料金体制は業者によって様々です。手数料を安くし、ビッド・アスク・スプレッドで利益を出している業者もいれば、ビッド・アスク・スプレッドを小さくし、手数料で利益を出している業者もいます。
手数料が安かったり、ビッド・アスク・スプレッドが小さいからという側面だけを見て、料金が安いと思ってはいけません。業者の料金体制がどうであれ、コストを比べる場合には、「手数料」と「ビッド・アスク・スプレッド」合わせた金額を比べください。
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